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A01 斎藤班

ロバストなショウジョウバエ生殖幹細胞の培養系構築

ショウジョウバエの生殖幹細胞(GSC)はegg chamberと呼ばれる筒状の構造体の先端部にあり、周囲に存在するニッチ細胞からその増殖を制御されている。これまでショウジョウバエの遺伝学的解析からGSC/ニッチ間の分化シグナルやGSCの自己複製的分裂制御の遺伝的基盤が明らかとなっており、哺乳類など他の生物種においても保存された普遍的システムが明らかとされてきた。その一方で、安定な体外培養系が確立されていないため、遺伝学的に得られた因子群の役割を生化学的に解析するのは非常に困難であった。

そこで本研究は、安定的なショウジョウバエGSC細胞系を確立する。更にGSC細胞株の質を検証するとともに、生化学的研究にどこまで利用可能であるか検証する。これまでもショウジョウバエ生殖巣を用いた体外培養系や細胞株の樹立が試みられてきたが、より多くの研究者が活用しやすい汎用型培養系の確立を目指す。

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研究組織
  • 氏 名
    斎藤 都暁(研究代表者)
  • 所 属
    情報・システム研究機構国立遺伝学研究所遺伝メカニズム研究系無脊椎動物遺伝研究室
  • e-mail
    saitok(at)nig.ac.jp
  • URL
    http://ksaitolab.org/
主要論文

斎藤 都暁

  • Iwasaki YW, Murano K, Ishizu H, Shibuya A, Iyoda Y, Siomi MC, *Siomi H, *Saito K.

    Piwi modulates chromatin accessibility by regulating multiple factors including histone H1 to represss transposons.

    Molecular Cell 63: 408-419 (2016)

  • Ohtani H, Iwasaki YW, Shibuya A, Siomi H, Siomi MC, Saito K.

    DmGTSF1 is necessary for Piwi–piRISC-mediated transcriptional transposon silencing in Drosophila.

    Genes Dev 27: 1656-1661 (2013)

  • Saito K, Inagaki S, Mituyama T, Kawamura Y, Ono Y, Sakota E, Kotani H, Asai K, Siomi H, Siomi MC.

    A regulatory circuit for piwi by traffic jam, a large Maf, in Drosophila gonadal somas.

    Nature 461: 1296-1299 (2009)

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